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能の演技は口伝だけではなく、役者の動きを書き留めた「型付」によっても伝承されてきました。
江戸初期に書かれた「秋田城介型付」は、同時代の型付と比べると詳細な記事内容ですが、現在とは異なる用語等も多く、実際にはどのような型で演じられていたのか、
読んだだけではわからないこともあります。
今回、「秋田城介型付」をもとに能〈花月〉の型の復元(面・装束を着けない袴能の形式)をおこないました。はたして「秋田城介型付」には、能一曲を演じるための情報が
すべて記されているのでしょうか。役者が補わなければならないことがあるとすれば、それはどのようなことでしょうか。
復元した型を映像で見ながら、復元の過程と内容を報告します。
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