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野上豊一郎、法政大学総長に就任。間もなく文学部内に能楽研究室を設置。
野上総長没(享年65歳)。理事会は能楽研究室を拡充して研究所とする方針を決定。
野上記念法政大学能楽研究所発足。場所は旧図書館前研究室棟2階の1室。
53年館(大学院棟)落成し、511号室に移転。書庫と兼用で34平方米。
前所長退職記念『蔵書目録附解題』(表章編)を刊行。当時の蔵書は約三千冊。
理事会が「能楽研究所規定」を定め、文学部附置となる。
4月表助手が所員に昇格、8月に生駒宝山寺蔵金春家旧伝文書の目録を作成。
江島伊兵衛氏(鴻山文庫主人)を顧問に委嘱。
文部省科学研究費の交付を受け、西尾実所員を代表に観世宗家文書の総合調査を開始。
創立10周年記念「世阿弥生誕六百年記念展覧会」を開催(中世文学会と共催)。
金春宗家蔵の世阿弥伝書等を受贈。
香西精氏(能楽研究家)を顧問に委嘱。
宝山寺金春家旧伝文書の貴重本を除く大半が「般若窟文庫」の名で寄託される。
「楠川文庫」(楠川正範氏旧蔵本)受贈。
大学紛争を避けて麻布校舎三階に移転。広さ53年館当時の五倍。当時の蔵書約二万冊。
「三宅文庫」(三宅〓〔禾偏に亢〕一氏旧蔵本)を受贈。
創立20周年記念「能の講演と映画の夕べ」を朝日講堂で開催。
公演は小西甚一・谷川徹三氏。映画は1935年野上豊一郎監修の〈葵上〉。
「鷺流狂言水野文庫」(水野善次郎氏旧蔵)を受贈。
創立20周年を記念し『能楽資料集成』(わんや書店発行)の刊行を開始。
紀要『能楽研究』創刊号を刊行。
千歳市服部康治氏蔵の「観世新九郎文庫」(約650点)が寄託される。
江島伊兵衛氏(前年没)の「鴻山文庫」(約1万点)を受贈。翌年夏に大半を移管。
鴻山文庫受贈と創立25周年記念「能楽資料展」(及び講演会)を霊友会小谷大ホールで開催。
「香西文庫」(香西精氏旧蔵本)を受贈。
観世寿夫氏(前年12月没)御遺族からの寄金に基づき、法政大学が「観世寿夫記念法政大学能楽賞」を設定。
12月に第1回授賞式が行われる。
富士見校舎に落成した80年館三階に移転。
宝山寺より般若窟文庫を譲り受ける。
創立30周年記念の能(第一回試演能「世阿弥本による〈雲林院〉」を宝生能楽堂で開催)。
以後、復曲活動が盛んになる。
第二回試演能「古演出による〈葵上〉」を国立能楽堂で開催。以後、古演出は各所で上演。
野上弥生子顧問没。後日、野上夫妻旧蔵の能楽関係図書を寄贈される。
第三回試演能「狂言〈鷺〉と〈彦市ばなし〉」を宝生能楽堂で開催。
鴻山文庫江島伊兵衛氏撮影の16ミリ映画フィルム「名家の面影」を日本私学振興財団の学術研究補助金を受けて再生(1985年度から3年間)、国立能楽堂と学内で試写会。
寄託されていた「観世新九郎文庫」を服部康治氏より受贈。
大学が服部記念法政大学能楽振興基金を設定、催花賞が発足。文学部付置から独立の研究所に制度変更。
創立40周年記念「法政大学能楽研究所蔵能楽文献資料展」(国立能楽堂と共催)を開催。
創立40周年記念の第四回試演能〈鐘巻〉を国立能楽堂で開催。
ポーラ文化財団より第13回ポーラ伝統文化特賞を受賞。
大学院・能楽研究所主催「第一回法政大学能楽セミナー」を開催、全6日間12講座を開講。以後、ほぼ毎年開講。
日本楽劇研究者の横道萬里雄氏より寺事関係図書を受贈。
笹野誠氏より日本文学研究者笹野堅氏旧蔵の文献資料を受贈。
京都の田中トク氏より京観世井上家資料他を受贈。
エクステンション・カレッジに協力して、「能楽講座」を開催。以降、毎年開催。
近代芸能史研究家倉田喜弘氏より明治の新聞切抜記事資料を受贈。
ボアソナード・タワー23階に移転、竣工記念能で「翁」「羽衣」を上演。
田中允氏より番外謡曲を中心とする能楽関係図書資料を受贈。
河村隆司氏より謡本他能楽関係資料を受贈。
創設五十周年記念展示「能楽資料の美」を開催(資格課程コースとの共催)。
創設五十周年を記念して、野上豊一郎『太郎冠者・山伏行状記』を出版。鴻山文庫蔵『名家の面影』をVHS化。
創設五十周年記念能『草枕』を上演。
資料展示「世界の中の能――外国人の能楽研究」を開催(資格課程コース、図書館と共催)。
21世紀COEプログラム「日本発信の国際日本学の構築」の中の、《世界の中の能》に関わる活動。
エクステンション・カレッジ「能楽講座」新シリーズを開始。構成や講師を一新。
大学院人文科学研究科日本文学専攻で能楽研究者育成プログラムを開始。
能楽研究所貴重資料電子画像集『能楽資料デジタルアーカイブ』を公開。
中條和子氏より、小鼓胴及び小鼓の手付等の古文書類を受贈。
能楽研究所ホームページをリニューアル。
創立六十周年記念展示「能・狂言を描く」を開催。
創立六十周年を記念して、IT研究センターと共同で表章氏の特別講義「表章が語る能楽研究の百年」をDVD化。
創立六十周年記念ワークショップ「江戸初期型付に基づく実験的復元」を銕仙会で開催。
創立六十周年記念シンポジウム「能の所作を考える」を開催。
創立六十周年記念展示「みちのくの能・狂言」を国立能楽堂資料展示室で開催(2013年1月まで)。
創立六十周年記念展示「能絵鑑の世界」を国立能楽堂資料展示室で開催。
文部科学省の「共同利用・共同研究拠点」に認定。
「共同利用・共同研究拠点」のホームページを開設。
『金春家旧伝文書デジタルアーカイブ』を公開。
共同利用・共同研究拠点研究情報発信誌『Journal』を創刊。
文部科学省の「共同利用・共同研究拠点」再認定(認定期間の延長)。
文部科学省「共同利用・共同研究拠点」特色ある共同研究拠点の整備の推進事業~機能強化支援~採択。
創立七十周年記念「危機と能楽―いかに受け止め乗り越えてきたか―」HOSEIミュージアム特別展示を実施。
能楽研究所70周年記念ワークショップ「能に親しむ」・能楽研究所70周年記念シンポジウム「危機と能楽―いかに受け止め乗り越えてきたか―」を実施。
『金春家旧伝文書デジタルアーカイブ』を『金春家文書デジタルアーカイブ』にリニューアル公開。
謡曲仏教関連語句データベース(付・演目概要データベース)、謡曲詞章検索用簡易データベース(エクセル版)を公開。
『能楽資料総合デジタルアーカイブ』を公開。
近世邦楽詞章の謡曲摂取箇所データベース(長唄・常磐津節)(試作版)を公開。
Noh and Kyogen Rare Materials Digital Collections を公開。