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日本の伝統芸能である能や狂言の所作について、幅広い視野の中で考えてみようという企画です。近年能楽研究所で進めてきた能の所作や型付に関する研究の、中間成果報告でもあります。
日本の伝統芸能や古武術等に通底する「日本的な所作」というものがあるのか、ないのか。あるとしたらそれはどんなものか。逆に、他の芸能や武術と能を区別し能を能たらしめている所作の特徴とはどんなものか。能楽の身体作法は日本人にしか合わないものなのか、それとも、広く民族や文化を越えて合理的に伝えていくことができるのか。そもそも、演じられては消えていくことが宿命の芸能の所作を、それぞれの特徴を失わず伝えていくということはどういうことなのか、等々。様々な分野から講師をお招きし、豊かな経験や最新の研究成果に裏打ちされたお話に耳を傾けるとともに、活発な議論を交わせる場ともなれば幸いです。
日 時:2012年11月18日(日)10:00~17:30
場 所:法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナード・タワー26階 スカイホール
入場料:無料 ※事前の申し込み不要。直接会場へお越し下さい(定員100名)。
この企画は、江戸初期の型付に記された<千手> <自然居士> <田村> <山姥> の一部を実際に復元し、能楽師の方に舞っていただくというものです。
能の古い型付には独特の用語や記述法があります。我々は2年間にわたって毎月研究会を開き、当時の舞がどのようなもので、それをどういうルールで記述しているのかを追究してきました。
今回復元するのは、下間少進に能を習った大名秋田城介実季の記した型付です。まだ判らないこともたくさんあるのですが、できるだけの資料を揃えたうえで、このような研究に理解のある演者の協力を仰ぎ、資料から読み取れる動きを舞台上で実際に演じて頂きます。
日 時:2012年11月15日(木)18:00~20:30(開場17:30)
場 所:青山 銕仙会能楽研修所
入場料:無料 ※事前の申し込み不要。直接会場へお越し下さい。