講演・催物

法政大学能楽研究所公開講座 第16回法政大学能楽セミナー
「能を知る新しい扉」(全4回)

2011年10月24日~
※ この催しは終了しました。

六百年以上にわたって演じ続けられてきた能は、今や日本を代表する伝統芸能の一つとして、広く世界に知られていますが、そこには能といえば幽玄、世阿弥といった、固定的なイメージがしばしば付きまといます。
今年の能楽セミナーは、そうした能を取り巻く様々なステレオタイプを再検証していきたいと思います。中国古典演劇の世界的権威である田仲一成先生をお招きしての特別講演に続き、世阿弥の能のしくみを新たな視点で探る試みや、「幽玄」ではない能の作品群、そして、女性や外国人が演じた能の歴史にも光を当て、これまであまり顧みられることのなかった能の「知られざる一面」をご紹介します。

  • 第1回 2011年10月24日(月) 18 : 00~20 : 00
    特別講演「日本の式三番・鬼能に当たる芸態は中国にかって存在したか」 
    田仲一成 (東京大学名誉教授)

    興福寺呪師走りの翁、黒川能、吉良川御田祭りなど、日本芸能は多彩な式三番および鬼能の芸態を保存していますが、中国大陸では、現存の仮面系芸能にも歴史記録にも、わずかな痕跡が残るだけです。かって我々の世代は、仮面は大陸からきたと考え、大陸を探し回ってきましたが、むしろ、日本の芸能の諸相から、失われた過去の大陸の芸能を復元する道を考えた方がよいように思っています。今回は、そのようなお話を申し上げたいと思っています。

  • 第2回 2011年10月31日(月) 18 : 00~20 : 00
    「観客にやさしい世阿弥の能 ―すべては言葉で説明される―」
    山中玲子 (法政大学能楽研究所教授)
  • 第3回 2011年11月14日(月) 18 : 00~20 : 00
    「「塩辛き能」の世界 ―儀理能・泣キ能・切合能―」
    伊海孝充 (法政大学文学部専任講師)
  • 第4回 2011年11月21日(月) 18 : 00~20 : 00
    「昔は○○も能を舞った ―女と大道芸人と外国人が舞った能―」
    宮本圭造 (法政大学能楽研究所准教授)

会場
  法政大学 市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー26階 スカイホール
  〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1 [ 地図 ]
  JR・地下鉄各線 市ヶ谷駅または飯田橋駅より10分

対象
  日本の古典芸能や芸術・文化・歴史に関心をお持ちの方

今年度より受講料を無料にしました。事前の申し込みも不要ですので、当日直接会場にお越しください。途中回からの参加も可能です。
ただし、各回とも定員(100名)を超える場合には、ご入場をお断りする場合もございます。

お問い合わせ先
  法政大学能楽研究所
  〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1 法政大学富士見校舎ボアソナードタワー23階 [ 地図 ]
  TEL : 03-3264-9815(祝日除く月~金 10 : 00~11 : 30、12 : 30~16 : 30)
  FAX : 03-3264-9607

主催
  野上記念法政大学能楽研究所