ご挨拶

野上記念法政大学能楽研究所は、『能 研究と発見』などの著書によって知られる元法政大学総長野上豊一郎博士の功績を記念し、1952年(昭和27年)に創設されました。

能楽研究所の目的は、中世に生まれた日本最古の演劇である能楽(能・狂言)の歴史的変遷を調査・研究するとともに、現代に生きる演劇としての魅力や芸術性を解明し、能楽研究の発展と能楽の振興をめざすことにあります。設立当初から研究の基礎となる能楽資料の収集と整備に力を注ぎ、豊富な文献資料を広く公開・公刊して、研究や舞台活動に寄与してきましたが、近年は、国際的な研究協力や他領域との学際研究など、新しい分野での活動にも積極的に取り組んでいます。また、能楽に関わる様々な分野の専門家を育成するための教育プログラム、能楽に関する講座やセミナーを通しての普及活動、外部の博物館・美術館での展示への協力など、研究成果の社会への還元にも努めています。

能楽研究所は、60年の歴史をふまえつつ、能楽研究の世界的拠点として、今後も様々な活動を展開していきたいと考えています。
皆様の暖かいご支援をお願い申し上げます。
能楽研究所所長
山中 玲子