講演・催物

法政大学大学院 / 能楽研究所 公開講座 第14回法政大学能楽セミナー
「弘化勧進能絵巻の世界」
― 江戸時代の都市と能楽 ―

2009年10月5日~
※ この催しは終了しました。

幕末の弘化五年(一八四八)、ときの宝生大夫が幕府の許可と後援を得、神田筋違橋付近の空き地に舞台と桟敷を組んで、晴天十五日間にわたる能の一大興行をおこないました。弘化勧進能と呼ばれるこの催しを、延べ約五万八千人が見物したと言われています。

今回のセミナーは、この催しを詳細に記録した『弘化勧進能絵巻』を読み解くところから始め、江戸の町における勧進能のシステム、そこで上演された能のこと、客席や楽屋で出された食べ物等々に話を広げていきます。アジアの都市に造られる劇場建築との比較や、江戸時代を通しての勧進能の変遷についても考えます。

  • 第一日 2009年10月5日(火)
    「『弘化勧進能絵巻』が描くもの ― 江戸の勧進能に集う人々 ―」
    宮本圭造 (法政大学能楽研究所准教授)
  • 第二日 2009年10月15日(木)
    「勧進能の舞台の上 ― 人々はどんな能を観たのか ―」
    山中玲子 (法政大学能楽研究所教授)
  • 第三日 2009年10月23日(金)
    「桟敷と盛り場の食文化 ― アジアのなかの江戸食文化 ―」
    原田信男 (国士舘大学21世紀アジア学部教授)
  • 第四日 2009年10月26日(月)
    「劇場の宇宙 ― 建築から見た弘化勧進能とアジアの戯台 ―」
    村雅彦 (法政大学デザイン工学部教授)
  • 第五日 2009年10月29日(木)
    「江戸の勧進能 ― その歴史と変遷 ―」
    表 章 (法政大学名誉教授)

時間
  14 : 00~16 : 00

会場
  法政大学 市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー26階 スカイホール
  〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1 [ 地図 ]
  JR・地下鉄各線 市ヶ谷駅または飯田橋駅より10分

対象
  日本の古典芸能や芸術・文化・歴史に関心をお持ちの方

募集人数
  各回100名(定員に達し次第締め切りといたします)

受講料
  全講座 : 一般 11,000円 / 大学院生・学部生 7,000円

  1講座 : 一般 3,000円 / 大学院生・学部生 2,000円

お申込先
  法政大学能楽研究所
  〒162-0843 東京都新宿区市谷田町2-15-2 法政大学大学院事務部 [ ウェブサイト ]
  TEL : 03-5228-0551  FAX : 03-5228-0555
  E-mail : hgs@adm.hosei.ac.jp

主催
  法政大学大学院 / 野上記念法政大学能楽研究所