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6.狂言

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  • 天正狂言本  (109)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 162×211ミリの袋綴横本。現存する最古の狂言台本。天正六年の奥書あり。室町期の演出を伝える貴重な資料。
  • 大蔵虎清「しきさんばんあいきやうげん」  (1)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 紙高173ミリの巻子本。安田文庫旧蔵。大蔵虎清が次子の清虎に相伝した式三番と狂言・間狂言の大事を記したもの。署名は虎清の自筆で、その筆跡には病気のための震えが見られる。本文は清虎筆。
  • 大蔵虎清間・風流伝書  (171)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 160×188ミリの列帖装の横本。大蔵流の間狂言・風流の覚書。目録は間狂言・風流の順序だが本文は逆で、風流15曲・間狂言223曲(〈輪蔵〉重出)を収録する。寛永九年(1632)に大蔵弥右衛門虎清が次男八右衛門清虎に相伝したもので、この種の伝書のうち、年記が明記される最古の資料。装束付や役者の登退場、囃子に関する記事が詳細で、風流の実態、間狂言の演出を考察する上で有用。
  • 北七大夫奥書「昔語」 (78)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 綴帖装半紙本(231×180ミリ)。慶安四年十一月十七日大蔵弥右衛門宛北七大夫長能奥書。大蔵虎明による狂言伝書。『昔語』は『わらんべ草』の原型。諸本が現存するが、この本の本文は松平文庫本に近い。ただし、松平文庫本は北七大夫の奥書を欠く。署名・花押ともに七大夫の自筆に近く、奥書本文も乱雑な文字であり、これはかえって七大夫自筆を示唆するか。七大夫の加判がある『昔語』は珍しく、七大夫自筆ではなかったとしても、由緒正しいものと目される。本文は七丁目の「事しげきうちにも…」から始まるが、冒頭の白紙には『昔語抄』にある称好齋守愚の序文を記すつもりだったか。
  • 寛永・正保年間「大蔵虎清・虎明文書」  (1)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 紙高291ミリの巻子本。安田文庫旧蔵。大蔵虎清が次子の清虎に与えた文書六通を一巻に仕立てたもの。相続や伝授に関わる内容で、狂言史の資料として貴重。虎清自筆の文書の筆跡には筆の震えが顕著で、病中の筆であることが窺える。
  • 大蔵虎明『狂言大蔵系図』 (7)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 折本(183×120ミリ)。共紙表紙の左上に白色題簽を貼り、「狂言大蔵系図」と記す。奥書「右吾等家之系図若此作間/後世江可致相伝者也/正保二乙酉林鐘吉辰/仙渓道倫虎清(花押)(黒丸印)/大倉弥右衛門虎明(花押)」。はじめに「狂言のはじめ」について、猿田彦神と天鈿女命の神話を引き、玄恵法印が狂言を作り出したことを説く。次いで天鈿女命よりはじまり、大倉弥太郎虎明・大倉弥太郎虎道(栄虎)に至る系図を記す。虎明自筆。
  • 松井家習事 (108)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 小型横本(119×157ミリ)。紀州松井家の人が、何代かにわたって書きついだもので、大蔵流狂言についての秘事・習事が大半を占めている。本狂言と間狂言、セリフのみのものと型付とが入交り、統一はない。時代は元文から嘉永にわたり、松井市左衛門義圓(元文二年に三五歳)と後人の筆も少々交っているが、大半は松井市兵衛の筆らしい。師家である大蔵弥太郎の書物の写しもかなり含まれている。
  • 大蔵松之介『大蔵家之記』 (49)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 袋綴の横本(128×186ミリ)。淡黄色表紙。左上に白地金模様の題簽を貼り、「大蔵家之記」と記す。明治三年大蔵松之介奥書。大蔵八右衛門家の最後の当主となった松之介の記録。弟子の入門記録、松之介の家督相続関係の記録、幕臣としての扶持を離れる際の記録、明治二年七月二十九日の英国公子渡来の会について等々、江戸末期から明治初期の具体的記録として有益。
  • 大蔵八右衛門派三冊狂言本 (3)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 古川文庫蔵
    • 解題: 袋綴の横本(115×174ミリ)。茶色布表紙。紙箱入。箱上に題簽を貼り「大蔵流/狂言」と記す。奥書なし。箱裏書には、大正八年に「博物館役員高谷三郎」の遺物を求めたことと、その来歴を「旧奉行所五軒屋敷与力橋本菊右衛門/事狂言師名藤一中間狂言師匠/狭川賢治ノ所持セシ者カ又ハ奈良元興/寺町中途東へ入八右衛門辻子ニ高安トイフ師/匠アリ此先生ノ所持セシ者カ則高安トアラハ/森川杜園ノ師也藤一ハ門人也」とする。古川久氏旧蔵。奥書の人物の履歴については『能楽研究』6号の古川氏「狂言師としての森川杜園」に考証がある。高安は金剛座狂言方の高安甚左衛門。森川杜園は一刀彫奈良人形の大家で、山田弥兵衛の名で狂言師としても活躍した人物。橋本菊右衛門(藤一)は森川の弟子。
    1. 第一冊 (228)
    2. 第二冊 (211)
    3. 第三冊 (181)
  • 和泉流明和中根本 (22)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 239×168ミリの袋綴半紙本。和泉流狂言台本。210曲所収。第一・二・九・十三・廿一・廿二・廿七・廿九冊は欠。第十二冊には明和の奥書があるが、他冊には寛政・享和・文化の年記も見え、現在の形態に製本されたのは文化六年以降と思われる。天明六年頃筆録された波形本以前の演出の曲を含み、和泉流台本・演出の変化の過程を知るために貴重。
  • 和泉流『間習分』  (40)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 120×172ミリの袋綴横本。和泉流間狂言本。10曲を収録する。和泉流の間狂言台本は知られているものが少なく、替間を収める点でも貴重。
      曲目:白楽天鴬蛙・御田(加茂御田)・舟哥之事(船弁慶舟哥)・邯鄲傘之習・白髭道者・薬水(養老薬水)・猿聟(嵐山猿聟)・鉢扣(輪蔵鉢扣)・石橋・望月。
  • 和泉流間狂言伝書 (2)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 120×210ミリの袋綴横本。全二冊。第二冊末に「能間書三冊/同古書壹冊/増補壹冊/右補益而都五冊/天保十五年甲辰六月 信喜(判)」と識語の写しが書かれる。信喜は和泉流野村又三郎家の八代目。本資料の第一冊が、識語の写しに言う「古書」で、第二冊が「増補」にあたると考えられる。第一冊は主としてアシライ間と替間の型付で、重複を含め68曲を収録する。第二冊は信與(又三郎家七代目)の書入や貼紙を写した29曲と、信喜増補分の39曲で構成されている。信與分は、抜き書きのため記述にばらつきがあり、型付・語り・セリフ・作リ物図・実演記録・注意事項など、曲ごとに多岐にわたる。信喜増補分は、間語りやセリフのみの曲が多数を占め、若干ワキの語りが加わる。
    1. 第一冊 (68)
    2. 第二冊 (57)
  • 名女川本狂言台本・伝書 (9)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 袋綴横型中本(台本各冊130×190ミリ前後、伝書各冊122×170ミリ前後)の鷺伝右衛門派の狂言伝書で、同派最古の享保保教本と幕末の常磐松文庫本(実践女子大学蔵)の中間に位置する『宝暦名女川本』の新出資料。笹野堅氏旧蔵。台本7冊と伝書2冊(『鷺流間狂言口伝書』『名女川六右衛門手記』)の計9冊で、台本の内訳は下記の通り。本狂言2冊(『盗類雑』25曲、『遠雑類』30曲)、本狂言抜き書き1冊(『本書綴外物』86曲)、間狂言4冊(『脇末鱗』50曲、『語立雑』50曲、『真替間』68曲、『遠応立』102曲)。稀曲を含み、豊富な注記もある。檜書店蔵の『宝暦名女川本』と、本資料を合わせ見ることにより、筆者・成立年代の再検討ならびに『宝暦名女川本』の全体像の見直しが可能となる点で貴重。
    1. 盗類雑 (110)
    2. 遠雑類 (81)
    3. 本書綴外物 (101)
    4. 脇末鱗 (97)
    5. 語立雑 (103)
    6. 真替間 (177)
    7. 遠応立 (139)
    8. 鷺流間狂言口伝書 (37)
    9. 名女川六右衛門手記 (62)
  • 名女川家番組留帳 (12)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 各冊123×173ミリ前後の袋綴横型中本。寛政から天保期の江戸城、勧進能、山王法楽能、御三卿清水家、毛利家、津軽家などでの催しを書き留めた大部な能番組の記録。大半が鷺伝右衛門派の狂言師・名女川家の七代六右衛門、八代辰三郎の筆写になるらしい。江戸城での番組は『触流し御能組』等と大半が重なるが、狂言の役付は本書のほうが遥かに詳細で、全ての配役についての記載がある点が貴重。また、御三卿清水家における催し、吉見家での月次狂言会などは、本番組によってはじめてその具体的な様相が明らかになる。
    1. 両御丸御能御囃子御番組 (74)
    2. 清水家・毛利家・津軽家番組 (38)
    3. 御本丸御能番組 壱 (50)
    4. 御本丸御能番組 弐 (25)
    5. 御本丸・西御丸御用番組 (15)
    6. 御本丸大御奥御番組 (12)
    7. 文化十三年観世大夫勧進能番組 (18)
    8. 山王法楽能・観世大夫勧進能番組 (22)
    9. 御屋敷方御番組 (30)
    10. 吉見邸狂言番組 (45)
    11. 名女川・鷺主催狂言番組 (9)
    12. 徳川家定前髪執祝儀能・疱瘡平癒祈願能番組 (7)
  • 升形本「あい之本」付能目録 (2)
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    • 分類: 狂言
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 139×149ミリの袋綴升形本。型付を主とした間狂言本。流派未詳。72曲を収録。〈烏帽子折〉で前の触れアイが「竹馬」に乗って登場し、後場では家尻切の様を詳しく演じるなど、古様の演出を伝えると思われる記述が多い。江戸初期書写か。
      曲目:かも・老松・ゆみ八幡・白楽天・なにわ・高砂・あま・うのは・竹生嶋・ろふたいこ・ぬへ・うかい・八木・三井寺・羅生門・今札・あをひ上・矢嶋・自然居士・あしかり・のもり・ゑひら・あこき・田村・あま・ぬへ・たゝのり・たつた・小塩・井筒・くまさか・ていか・女郎花・にしきゝ・とをる・うねめ・うき舟・くわうてい・さねもり・源三位・国栖・もみちかり・大江・せつしやう石・せかい・しやり・三輪・道成寺・くろつか・藤戸・百万・ほうか僧・さねもり・くらま天狗・花月・藤永・かんたん・春永・竹生嶋・はし弁慶・たんふう・ゑほしをり・ふしたいこ・さいきやうざくら・七きをち・とうかんこし・せんじそか・くまてほうくわん・はんごんかう・竹の雪・木布祢・けんさい八嶋。
    1. あい之本 (57)
    2. 能目録 (7)
 

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