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1.謡本

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  • 観世橘右衛門光教筆謡本 羽衣 (11)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 袋綴半紙本。観世橘右衛門光教筆の謡本。奥書に永禄五年の年記と署名がある。橘右衛門は観世弥次郎長俊の子。
  • 伝観世小次郎信光筆謡本 (100)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 袋綴中本。伊達家旧蔵。観世小次郎信光の自筆とする正徳三年の観世大夫滋章の極めがあるが信じがたい。本文は元頼本の系統を汲み、戦国期と推定し得る数少ない揃本の一つとして貴重。
  • 室町末期筆謡本「箙梅」 (13)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 観世新九郎家文庫蔵
    • 解題: 袋綴半紙本(217×155mm)。青表紙の中央上部に朱色題簽。料紙は薄手の交漉紙。内題なく、片面七行。朱の節付は観世流。奥書はないが、天正頃の謡本と認められる。
  • 江戸初期筆謡本「女郎花」 (13)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 観世新九郎家文庫蔵
    • 解題: 綴葉装。大型半紙本(237×178mm)。青表紙。金泥絵入り題簽。料紙は厚葉の交漉紙で、墨付十丁。内題なく片面七行。奥書なし。観世流江戸初期の節付で、朱や青で後人が細かな直しや振仮名を加筆。
  • 金春禅鳳自筆本 当摩・百万 (31)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 197×136ミリの袋綴本。下間少進旧蔵本。金春大夫禅鳳自筆の謡本。禅鳳は禅竹の孫で、文明から永正年間にかけて活躍。両曲の末尾にそれぞれ「禅鳳(花押)/[  ]殿進覧候」と奥書がある。宛名は抹消。
  • 金春禅鳳自筆本 (5)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 紙高177~178ミリの巻子本。各巻末に「竹田金春/秦元安(花押)」の奥書がある。禅鳳を名乗る以前に筆写されたもの。
    1. 吉野静 (11)
    2. 隅田川 (18)
    3. 自然居士 (16)
    4. 道成寺 (11)
    5. 放下僧 (17)
  • 金春禅鳳自筆本 楊貴妃 (1)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 紙高190ミリの巻子本。「竹田金春 禅鳳」との署名がある
  • 金春禅鳳自筆本 遊屋 (1)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 紙高186ミリの巻子本。毛利家旧蔵。署名はないが筆跡から禅鳳自筆と認められる。
  • 金春禅鳳自筆本 三輪 (1)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 紙高168ミリの巻子本。署名はないが筆跡から禅鳳自筆と認められる。
  • 金春禅鳳自筆本 源太夫 (6)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 袋綴大型本。毛利家旧蔵。〈楽〉直前の「むかしうちたる」から曲末までの謡本。奥書なし。
  • 金春禅鳳自筆本 忠度 (1)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 般若窟文庫蔵
    • 解題: 紙高188ミリの巻子本。「竹田金春禅鳳」の署名あり。
  • 金春禅鳳自筆本 実盛 (1)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 般若窟文庫蔵
    • 解題: 紙高188ミリの巻子本(節付なし)。「竹田金春禅鳳」の署名あり。
  • 金春禅鳳自筆本 三輪 (1)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 般若窟文庫蔵
    • 解題: 紙高167ミリの巻子本。「禅鳳」の署名あり。
  • 金春禅鳳自筆本 定家 (1)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 般若窟文庫蔵
    • 解題: 紙高240ミリの巻子本。署名なし。奥書や本文の書体は禅鳳のもの。
  • 金春禅鳳自筆本 当麻 (1)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 般若窟文庫蔵
    • 解題: 紙高197ミリの巻子本。署名なし。巻尾に禅鳳自筆を言う喜勝の極書あり。
  • 金春禅鳳自筆本 東方朔 (1)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 般若窟文庫蔵
    • 解題: 紙高175ミリの巻子本。署名なし。本文の書体は禅鳳のもの。
  • 金春禅鳳自筆本 邯鄲 (1)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 般若窟文庫蔵
    • 解題: 紙高163ミリの巻子本。本文の書体は禅鳳のもの。裏に金泥で枕の絵。署名なし。
  • 金春禅鳳自筆本転写本 碇潜 (19)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 般若窟文庫蔵
    • 解題: 仮綴本(260×195)。永正七年「金春八郎元安(花押)」の署名を持つ禅鳳自筆本の写し。
  • 金春禅鳳自筆本転写本 人形之祈 (1)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 般若窟文庫蔵
    • 解題: 紙高265ミリの巻子本。「人形」の祈リの文句、「藤栄」初同、「杜若」初同、「ゆつりは」クセ、「不動」の謡を記す。
  • 山崎宗鑑筆謡本 「百萬」 (15)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 146×210ミリの袋綴横本。連歌師・俳人として著名な山崎宗鑑の自筆謡本。天文八年の年記があり、宗鑑最晩年の遺墨。節は金春流と認められる。
  • 金春喜勝筆謡本 (4)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 紙高157~166ミリの巻子本。伊達家旧蔵。金春大夫喜勝筆の謡本。喜勝は禅鳳の孫で、天正十一年没。〈龍田〉には細川元良軒に贈る由の喜勝の奥書がある。
    1. 国栖 (12)
    2. そとハ小町 (16)
    3. 三輪 (14)
    4. 龍田 (19)
  • 毛利家旧蔵金春喜勝筆謡本 野々宮・定家・松風 (27)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 229×195ミリの袋綴本。毛利家旧蔵。所望により節付をした旨の金春喜勝の奥書がある。
  • 毛利家旧蔵金春喜勝筆謡本 知章・老松 (21)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 267×218ミリの袋綴本。毛利家旧蔵。「竹田金春/秦喜勝(花押)」の奥書がある。
  • 吉川家旧蔵車屋本 (21)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 綴帖装小型本。吉川家旧蔵。鳥養流の書家で、金春喜勝の謡の弟子でもあった鳥養道晣(宗晣)の手に成る車屋謡本の一種。天正初年以前から文禄五年にわたる二十数年間に道晣が書写した謡本で、道晣の書風の変遷を知る上でも貴重な資料。重要文化財。
  • 吉川家旧蔵車屋本 のきはの梅・夕かほ・やうきひ・うきふね・をはすて (67)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 綴帖装小型本。吉川家旧蔵車屋本(鴻山文庫蔵)の離れ本。奥に「鳥養道晣」「鳥養宗晣」の黒印と「宗晣(花押)」の墨書がある。
  • 下間少進筆謡本 法勝寺執行(俊寛) (17)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 248×178ミリの綴帖装大型半紙本。金春流の能大夫として活躍した本願寺坊官下間少進自筆の謡本。宮王道三自筆の本をもって書写した旨を奥書に記す。宮王道三は金春傍系の大夫で、茶人としても有名な人物。曲名の〈法勝寺執行〉は〈俊寛〉の異名である。
  • 柳洞本番外謡本 (9)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 貞享元年孟冬の年記がある番外曲謡本。奥書に「柳洞」の署名がある。柳洞は伝不明の人物。上掛り節付。各冊十番綴。巻九を欠く。「三左衛門異本」を底本とするものが過半で、その他に「山室道慶異本」や「日吉松雪」「観世大夫」の「正本」を写したものも含まれる。日吉松雪は丹波猿楽の大夫で、数少ない丹波猿楽関係の謡本として注目される。三左衛門・山室道慶については不明。
    1. 巻一 (56)
    2. 巻二 (58)
    3. 巻三 (60)
    4. 巻四 (67)
    5. 巻五 (66)
    6. 巻六 (57)
    7. 巻七 (60)
    8. 巻八 (65)
    9. 巻十 (61)
  • 光悦謡本(特製本) (100)
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    • 分類: 謡本 
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 綴帖装半紙本。慶長期に刊行された観世流の古活字謡本。光悦流の書体を用いることから、光悦謡本の通称を持つ。特製本は、多様な種類が刊行された光悦謡本の中でも、最も装幀が美麗なもので、表紙と本文料紙の両方に雲母模様を摺る。
  • 光悦謡本(色替り本) (42)
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    • 分類: 謡本 
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 綴帖装半紙本。本文料紙に色替り紙を用いており、色替り本と通称される。百番一揃で刊行されたものらしいが、全冊が色替りの本ではなく、一部には上製本と同装の本もまじる。
  • 光悦謡本(色替り異装本) 大原御幸 (21)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 綴帖装大版半紙本(240×180ミリ)。水色・白色・淡黄・淡紅・黄色の色替り料紙を用い、さらに全丁に雲母模様を刷る。光悦謡本の中でもひときわ美麗な装訂の稀覯本。版式は色替り本と全く同版。
  • 光悦謡本(上製本) (106)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 江戸初期刊行の古活字本で、表紙に雲母摺模様を摺り、光悦流書体の活字を用いる。いわゆる光悦謡本。光悦謡本は装幀や節付の相違から数種の系統に分類されるが、上製本は雲母模様を表紙にだけ擦り、本文料紙には雲母摺紙や色替り紙を交えないのが特徴。光悦謡本の中では最も初期に刊行されたと考えられており、伝本も比較的多い。
  • 整版車屋謡本 (35)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 袋綴の美濃本(253×179ミリ)。三十四冊が二番綴、一冊が三番綴で、計七十一曲。藍色表紙に、金泥絵入り鳥子紙長形書題簽があるが、針穴や曲名文字の裁断の形跡から、この表紙は江戸中期の改装と思われる。従来知られている整版車屋本の中で、最も曲数が多いのが本書。本書の七十一番が刊行された整版車屋本のすべてか。
  • 古活字車屋謡本 (19)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 袋綴のともにやや桝型に近い半紙本(211×180ミリ位)。一番綴。杜若・葛城・野宮・三輪・盛久・安宅・井筒・金札・八島・夕顔は原装本で、その他は裏打を施した補修本。整版車屋本に基づいて活字を作り、詞章も整版本にまねて組版刊行したもの。所々に全く異体と見える活字が混入しており、一部は別種の活字をも流用したものか。下掛り謡本の古活字版は本種以外に存在を知られておらず、また他に同本の存在を聞かない稀覯本。
  • 古活字玉屋謡本 (18)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 袋綴の大形半紙本。江戸初期刊行の観世流謡本のひとつ。光悦謡本・元和卯月本とともに、版行謡本の変遷を考察する上で重要。
  • 観世小次郎元頼弱法師曲舞 (2)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 観世新九郎家文庫蔵
    • 解題: 裏打した楮紙一枚(309×457mm)に弱法師のサシ・クセのみを書き、観世流の節付を施す。奥書はないが、包紙に「小次郎元頼之筆」とあり、信じ得る伝えのようである。
  • 観世暮閑筆小謡巻 (1)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 観世黒雪斎暮閑(九世観世大夫)自筆自章の小謡巻。寛永二年四月二十三日に「トラヤ弥吉」に相伝する旨の奥書がある。黒雪は翌年十二月に没しており、最晩年の筆跡を伝える。「トラヤ弥吉」は慶長から寛永にかけて禁裏能などで活躍している観世流手猿楽の虎屋弥吉(弥兵衛)。本謡巻は〈木曽願書・嶋廻・夏之祝言〉の部分謡を収め、表紙見返しに、〈木曽願書〉の一場面が生き生きと描かれる。能の絵画化の一例として、きわめて興味深い。
  • 金春元安小謡巻 (1)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 能楽研究所蔵
    • 解題: 金春元安(禅鳳)筆の小謡巻。〈右近・反魂香・花形見・おはすて・むかしうたひ・千寿むかしの能・四季之祝言之内〉の小謡を収める。「むかしうたひ」は『五音之次第』所収の「恋慕」、「千寿むかしの能」は現行の〈千手〉とは別曲の能〈千手〉の部分謡。巻末に「竹田金春 秦元安(花押)/宮田下野守殿まいる」と奥書がある。宮田下野守は伝不明の人物。
  • 文禄四年宗晣節付本 曲舞 (76)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 綴帖装大型半紙本。吉川家旧蔵。三十曲の曲舞謡を収める。曲舞謡本としては最古の部類に属する貴重本。文禄四年の鳥養宗晣の奥書があり、本文・節付ともに宗晣筆と認められる。重要文化財。
  • 喜多七太夫宗能節付小謡巻子本 (70)
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    • 分類: 謡本
    • 所蔵: 法政大学鴻山文庫蔵
    • 解題: 高さ332ミリの巻子本。「喜多七太夫 宗能(花押)」と署名があり、喜多流三世宗能の節付。脇・修羅・鬘・雑の順に列挙された一四五番二四八曲に及ぶ小謡は当時の通行曲ばかりで、珍曲は含まれていない。福岡黒田家旧蔵本。三葉葵などを金で織り出した緞子表紙があり、徳川家からの拝領品か。
 

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